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シビル (巫女) : ミニ英和和英辞書
シビル (巫女)[じょ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ビル : [びる]
 【名詞】 1. (abbr) building 2. bill 3. (P), (n) (abbr) building/bill
: [かんなぎ, ふ]
 【名詞】 1. medium 2. diviner 3. shrine maiden
巫女 : [みこ]
 【名詞】 1. (1) shrine maiden 2. virgin consecrated to a deity 3. (2) medium 4. sorceress
: [じょ]
 【名詞】 1. woman 2. girl 3. daughter

シビル (巫女) ( リダイレクト:シビュラ ) : ウィキペディア日本語版
シビュラ[じょ]

シビュラ(、)とは、主にアポロン神託を受け取る古代の地中海世界における巫女のこと。シビラシビッラシビュレーとも。
== 概要 ==
「シビュラ」は本来的には固有名詞だったとされ〔、紀元前7世紀から前6世紀頃のイオニアに起源があったとも言われている〔ミノワ (2000) p.65〕。ただし、現在確認されている最古の言及は紀元前5世紀ヘラクレイトスのものとされる〔伊藤 (1988) p.78〕。エウリピデスアリストファネスプルタルコスプラトンら、シビュラに言及した初期の思想家たちは常に単数で語っていたが、後には様々な場所に住むといわれるようになった〔Catholic Encyclopedia (1913)〕〔"Apocalyptic Literature", ''Encyclopaedia Biblica'', 1899〕。タキトゥスは複数いる可能性を示し、パウサニアスは4人とした〔。
ラクタンティウスマルクス・テレンティウス・ウァロ(紀元前1世紀)からの引用として、10人のシビュラ、すなわちペルシアのシビュラ、リビアのシビュラ、デルポイのシビュラ、キメリアのシビュラ、エリュトライのシビュラ、サモスのシビュラ、クマエのシビュラ、ヘレスポントスのシビュラ、フリギアのシビュラ、ティブルのシビュラを挙げた〔伊藤 (2010) には末尾に該当部の翻訳がある。〕。
ローマで最も尊ばれたのは、クマエとエリュトライのシビュラであった〔。
なお、中世後期になるとフィリッポ・バルビエーリアウグスティヌスヒエロニュムスを論じた著書(1481年)のように、エウロパのシビュラとアグリッパのシビュラを追加して、12人とする文献も現われた〔伊藤 (1988) pp.81-82〕。ただし、その後常に12人として受容されていたわけではなく、フランソワ・ラブレーの『第三の書』では10人のシビュラを前提として、女預言者を11番目のシビュラか第2のカッサンドラかと表現した箇所がある〔渡辺一夫訳『ラブレー第三之書 パンタグリュエル物語』 岩波書店岩波文庫〉、1974年、pp.108-109〕。
ルネサンス期以降、後述する『シビュラの託宣』とそれを引用した教父の著書の影響で、美術上のモチーフとしても好まれた。ことにミケランジェロ・ブオナローティは、システィーナ礼拝堂のフレスコ画に単なる女性像を超越したシビュラを力強く描き出し、その後のシビュラのイメージに強い影響を与えた。彼がシスティーナ礼拝堂天井画に描いたのは、デルポイのシビュラ、リビアのシビュラ、ペルシアのシビュラ、クマエのシビュラ、エリュトライのシビュラの5人である。
シビュラ像はヴァティカン宮殿にあるユリウス2世の図書室やシエナ大聖堂の舗床にも描かれている。後者を手がけたのはマッテオ・ディ・ジョヴァンニ (Matteo di Giovanni) である。
ルネサンス期に様々な記念作品に描かれたシビュラは、聖書に登場する預言者たちのように、キリストの降誕を預言する存在として描かれている。そうしたシビュラの姿は上記のほかにも、ロレントのサンタ・カーサではジャコモ・デッラ・ポルタが、サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会ではラファエロ・サンティが、ヴァティカン宮殿ボルジアの間ではピントゥリッキオ (Pinturicchio) が、それぞれ描き出している。
19世紀になると、フランスの歴史家ジュール・ミシュレが、ヨーロッパの魔女の起源を、シビュラ信仰に求めている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シビュラ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sibyl 」があります。




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